はじめに
こちらの記事でも紹介しましたが、最近のアップデートでSharePointリストの画像列に画像を追加したときの内部挙動が変更になりました。
これまではリストの画像列に画像を追加した場合、画像ファイルは"SiteAssets"(サイトのリソースファイル)配下に作成されていました。
しかし最近のアップデートにより、リストの画像列に追加した画像ファイルは同じレコードの添付ファイル列に紐づくようになりました。
このアップデート自体はリストの運用という面で考えると良いアップデートだと思っています。
しかし、Power AppsをはじめとしたPower Platformとの連携を考えると現状(2023/12/26)手放しで喜べるアップデートとはいえません。
上記記事でも記載していますが、まだPower Apps側がこの更新に対応できていなかったりするからですね。
そこでこの記事では、リストの画像列に画像を追加した場合に添付ファイル列に画像ファイルが紐づくのではなく、"SiteAssets"に紐づくようにするやり方を紹介します。
SharePointリストの画像列と添付ファイルが紐づかないようにする
リストの設定を変更する
やり方はいたって簡単です。
リストの設定から添付ファイル列を無効にするだけです。
- リストの設定を開きます
- 「詳細設定」を開きます
- 「リスト アイテムへのファイルの添付」を「無効」にします
- 「OK」を選択して変更を適用します
これでこのリストでは添付ファイルは使えなくなります。
添付ファイルが利用できなくなることによって(?)画像ファイルは"SiteAssets"配下に作成されるようになります。
実際に動きを見てみましょう。
まず添付ファイルを無効にしているわけですから、当然「ビューの列の編集」には「添付ファイル」列は見当たりません。
試しに以下のような画像を追加してみます。
画像ファイルを開いてみると以下のようにdrives配下にファイルがあることがわかります。
添付ファイルの配下ではないですね。
比較用に画像列の画像ファイルが添付ファイル列に紐づいていた場合のURLも載せておきます。
"SiteAssets"の配下も確認してみましょう。
その前にリストのIDを確認しておきます。
"a2ca97a5-6e7c-49fa-9fda-4b36441b05de"ですね。
"SiteAssets"(サイトのリソースファイル)を確認してみると、上記リストのフォルダが作成されており、もちろん画像ファイルも作成されていることが確認できます。
以上により、SharePointリストの画像列と添付ファイルが紐づかないようになり、前の仕様である"SiteAssets"配下に画像ファイルが作成されるようになりました。
しかし当然ではありますが、このやり方をしてしまうと添付ファイル列を無効にしているため添付ファイルはこのリストでは利用できなくなります。
余談ではありますが、もちろんこのやり方にした場合、リスト側の設定がそもそも変わっているので例えばPower Appsから画像ファイルを更新した場合でも"SiteAssets"配下に画像は作成されます。
おわりに
細かい検証まではできていないので、ご利用は自己責任でお願いします。(今後のアップデートで変な挙動になったりしても責任は取れません。)