はじめに
SharePoint リスト(Microsoft リスト)の画像列の仕様がここ最近変更になりましたね。
変更内容に関してはこちらの記事で紹介していますので、まだ確認されていない方は確認してみてください。
前の仕様に戻したい方はこちらを試してみてください。
さて、今回はそんなSharePoint リストの画像列をPower Appsで利用する場合の注意点を追記します。
上記のブログで触れていることは再度は触れないのでご了承ください。
Power Appsからリストに画像を登録できないケースがある
リストの設定
以下のような3種の画像列を用意しました。
- 表示名と内部名が同じもの
- 日本語でフィールドを作成したもの
- 表示名と内部名が異なるもの
内部名 | 表示名 |
---|---|
Image | Image |
画像 | x753b__x50cf |
Pic | Picture |
これらのフィールドに対してPower Appsから画像を登録してみます。
Power Appsから画像列に画像を登録する
さて、それでは画像の登録を行ってみます。
チェックアイコンを選択して SubmitForm
を実行します。
SubmitForm(Form1)
その結果は以下のようになりました。
日本語で作成したフィールドだけ画像が登録されていないですね。
ちなみにPower Apps側でみた場合もこのような感じ。
画像列に登録した画像は添付ファイル列に紐づくことになりますが、添付ファイル列には画像ファイルは2枚しか登録されていないですね。
このように、現在(2024/01/14)日本語などの内部名に使用できない名前でフィールドを作成した場合、画像列に画像を登録できないようです。
モニターをみてみる
Power Appsのモニター機能を利用して処理を確認してみましょう。
Power Appsのモニター機能に関しては以前にこちらで紹介していますのでよろしければみてみてください。(後半あたり)
公式ドキュメントはこちら
さて、先ほどの処理(SubmitForm)をモニターでみてみると、1か所失敗している処理があることがわかります。
こちらの処理をみてみると、以下のような応答結果を確認することができます。
どうやら列を特定できてないようですね。
API Management経由で処理が呼ばれているので確かなことはわからないですが、他二つの呼び出し方法をみるに"OData__"で呼び出してるのがダメなんじゃないかな?
回避策
このように、現在(2024/01/14)日本語などの内部名に使用できない名前でフィールドを作成した場合、画像列に画像を登録できないようです。
現時点での回避策としては、フィールド作成時に内部名に使用できる文字列でフィールドを作成してもらって、あとで表示名を変更する。
ですかね。
回避って書いといてなんですが、リストを利用するのであればこのような問題なしにしても、上記のようなやり方でフィールドを作成するように癖をつけた方が良いです。
OData__~~みたいに記載されていても、後から見たとき何の列かわからなくなりますからね。
おわりに
最近色々なところでアップデートきていますが、製品間での整合性やこれまでできたことができなくなっている or 使いにくくなっている。ということがいくつか確認できていますね。(Power Appsに限った話ではなく)
このような不具合や要望は積極的にフィードバックをあげるようにしましょう。
最近ですとフィードバックの甲斐があって(?)、Power Appsの数式バーのサイズが可変に変更できるように戻りましたね。(新しいバージョンでの動作かな)
私もフィードバックちゃんとあげなきゃ。。。