コルネの進捗や備忘録が記されたなにか

進捗や成果物や備忘録てきななにかを雑に更新していきます。

AI Builderの出力をJSON固定にした場合のPower AppsやCopilot Studioでの利用方法


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はじめに

AI Builderにて出力をJSON固定にすることができるようになりました!

learn.microsoft.com

現時点(2024/06/16)では公式ドキュメントでは英語しかないですが、この機能についてはギークフジワラさんがブログでまとめてくださっているので日本語で機能を確認したい方はこちらをご確認ください。

www.geekfujiwara.com

AI Builderで出力をJSON固定にする

こちらは上で紹介した記事で既に説明されている内容なので簡単に記載します。

AI Builderにて出力をJSON固定にしたい場合は"Prompt settings"の"Output"より"JSON"を選ぶだけです。

これだけで出力をJSON固定にすることができます。

スキーマも自動で設定してくれますが、もちろんカスタマイズすることも可能です。

"Edit"を選択してフォーマットを変更することで指定のフォーマットにすることができます。

こちらの"JSON schema"は読み取り専用で編集はできないので注意しましょう。

Power Appsで利用する

まずはCutom AI PromptをPower Appsから呼び出します。

データとして先ほど作成したCustom Promptを追加します。

Power Appsからは以下のように呼び出します。

今回渡すメッセージはこちら

こんにちは!

先日、「XYZモデル」のパソコンを手に入れたんですが、Wi-Fiにうまく接続できなくて困っています。設定画面は開けるのですが、そこからどう進めばいいのかがイマイチわからない状態です。もし簡単なトラブルシューティングの手順を教えていただけると助かります。

忙しいところ恐縮ですが、お手すきの際にでもご教示いただけると幸いです。

よろしくお願いします!

変数の中をみてみるとこんな感じの結果が返ってきています。

出力結果である Text にはJSON固定なのでJSONの出力結果が入っていますね。
これをPower Appsで使おうとするとParseJSONなどが必要になってきます。

ただ、 StructuredOutput の中をみてみると"Structured"の通り、構造化された結果が格納されています。
これを利用するのがよさそうですね!

こちらの結果はきちんとPower Apps側でも参照できます。(候補がでてきてくれます。)

ということでAI BuilderのCustom PromptをPower Appsで利用する場合は StructuredOutput を利用しましょう!

Copilot Studioで利用する

続いてCopilot StudioでAI BuilderのCustom Promptを利用してみます。
といってもPower Appsのときとほとんど同じです。

Copilot StudioにアクセスしてCustom Copilotを作成します。

今回は雑に呼び出すので"Conversational boosting"をカスタマイズしてCustom Promptを呼び出そうと思います。

Triggerの1つ下に先ほど作成したCustom Promptを追加します。

"Call an action"より先ほど作成したCustom Promptを選びます。

次に"Inputs"と"Outputs"を以下のように設定します。

"Inputs"はユーザーからのメッセージを設定したいので"Activity.Text"ですね。

最後に応答メッセージを作成します。

"Insert variable"を選択して変数の中をみてみるとこちらでも structedOutput が表示されていますので、これで出力結果を選択できます。

やる必要ないと思いますが、 Text の値よりJSONを加工して利用することも可能です。
Fxを選択することでPower Fx式を記載することもできますので、ここでParseJsonとかすればいいですね。

さて、動かしてみるとこのような結果を得ることができました。

問題なく動いているようですねー

おわりに

AI BuilderがJSONの結果を返してくれるようになったおかげで結果に不要なテキストを含ませることなく結果を返すことができるようになりましたね!

また、今回のように1つのインプットから複数の属性を返させる場合にも特定の属性の結果を確実にとることができるようになりました。

その他、AI Builderでもpreviewではありますが"GPT 4"がきています。
こちらを利用することでより期待値の高い結果が望めるかもしれませんね!

AIまわりは成長がはやく、またMicrosoftも最近はCopilot周りのアップデートを強化しているようなので情報を随時追いかけていきビジネスに活用していきたいですね!


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